築20年のマンションはいつまで住める?購入するメリット・デメリット

不動産知識

築20年のマンションは、設備や内装の劣化はあるとしても、物件価格は新築よりも安いという大きな魅力があります。
とはいえ、古い物件を購入するとなると、住みやすさや耐震性などへの不安があるかもしれません。

また、居住できる年数に関しても、短くなるのではという心配もあるでしょう。

ここでは、築20年のマンションはどれぐらい住み続けられるのか、また購入するメリットやデメリットを紹介します。

築20年のマンションは何年住める?

結論からいうと、国土交通省の調査では、鉄筋コンクリートであれば120年、適切にメンテナンスを行っていれば150年がマンションの寿命という試算が発表されています。
つまり、築20年のマンションであれば100年から130年は住み続けることが可能です。

また、現在はマンションの寿命を延ばすために、「マンションストック長寿命化モデル事業」という取り組みが行われているので、あくまでも試算ですが孫の代まで住めると考えて良いでしょう。

築20年のマンションを購入するメリットとは?

築20年のマンションは、長く住み続けられるというだけでも大きなメリットですが、他にもメリットがあります。

物件価格の下落幅が小さい

中古物件は、築年数が経つほど価格が下がっていきます。
しかし、築20年のマンションは下落幅が小さいというメリットがあります。
現在、新築マンションの開発が頭打ちになってきており、中古マンションの需要が高まっていることが挙げられます。

また、最近は中古マンションのリノベーションなども人気になっており、エリアによっては購入価格よりも坪単価が上がる物件も出てきているので、売却するときにも損が少ないというメリットもあります。

新築よりも安い

中古物件は築年数によって価格が下がるため、同じ間取りや立地環境であっても新築物件より安いというのもメリットです。
築20年であれば、新築時の売り出し価格の5割程度で購入できるので、自分が希望する条件に合った物件が見つかりやすいというメリットもあります。

新耐震基準を満たしている

耐震基準は1981年6月に改定され、新耐震基準となりました。そのため、それ以降に建てられたマンションは震度7の地震がきても全壊しないよう設計されています。
築20年ということは、1981年以降に建てられているので、古いマンションであっても新耐震基準を満たしています。

つまり、地震による倒壊のリスクが少ないというメリットもあるのです。

築20年のマンションを購入するデメリットとは

築20年のマンションには、メリットだけでなくデメリットもあります。
デメリットを知らずに購入してしまうと、後悔することもあるので必ずチェックしておきましょう。

高額な修繕費用がかかる可能性がある

築年数が経過しているということは、当然ですが建物や設備、内装が劣化しています。そのため、購入後に修繕が必要になることがあります。
さらに、適切な管理がされていないと、高額な修繕費用がかかる可能性があるというデメリットがあるので注意しましょう。

住宅ローンの返済期間が短い

住宅ローンの審査では、建物の法定耐用年数も関係してきます。
築年数が経っていると、担保となる物件価値が低いと判断されることもあります。

融資期間は、法定耐用年数から築年数を引いた数になります。
マンションの法定耐用年数は47年なので、築年数20年を引いた「27年」が最大融資期間です。

ただし、これは最大であり、中古物件の場合は融資期間が短くなることもあるので、返済期間が短いというのがデメリットとなることがあります。

設備が古くて不便

マンションの設備は20年で著しく進化しているので、築20年のマンションの設備が古いままの場合は不便を感じることもあるでしょう。
物件によってはリフォームやリノベーションされているものもありますが、こういった物件は価格も高いので、「安く購入できる」というメリットが得られません。

築20年のマンションを購入するときの注意点

ここでは、築20年のマンションを購入するときの注意点を紹介するので参考にしてみてください。

管理状況を確認する

マンションの寿命は、管理状況によって変わります。
修繕が適切なタイミングでされていなかったり、エレベーターの点検などが行われていなかったりすると、当然ですが寿命は短くなります。

そのため、建物や部屋はもちろん共有スペースや設備の管理が行き届いているか確認しましょう。

瑕疵担保保険に加入しているか

古いマンションは、目に見えない箇所に不具合があるかもしれません。
内見だけでは気がつかない雨漏りや腐食などがあると、購入後に自分で修繕が必要になります。

雨漏りや腐食などの瑕疵は、瑕疵担保保険に加入していれば修繕費用を補填しなくても良いので、必ず加入しているか確認してください。

築20年のマンションを購入するなら信頼できる不動産会社を選ぼう

築20年のマンションといっても、物件によって修繕や管理状況は異なります。
また、住んでいる人によって、設備や室内の状況も変わってくるので、どの物件でも安くてお買い得というわけではありません。

不動産会社によっては、適切に修繕が行われていない物件を、優良物件として販売していることもあるため、数年で高額な修繕費が必要になるという可能性もあります。
中古物件は正確に告知してもらうことが大事なので、築20年のマンションの購入は信頼できる不動産会社を選びましょう。

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